ハウスクリーニングについて
【ハウスクリーニングとは】
ハウスクリーニングとは、掃除を専門に請け負う「掃除のプロ」に、家の掃除を代行してもらうサービスのことを言います。その歴史はまだ浅く、ハウスクリーニング業者の中でもっとも古くから創業している業者でも、70年ほどと言われます。
ハウスクリーニングを開業するに当たっては、特別な許認可や届出が不要ということや、高額で大きな機器などを必要としないので、施設・設備などに対する初期投資が少なくて済むということで、業者の数は増加傾向にあると言われます。
ハウスクリーニング業者の規模としては、スタッフの数が0~5人というところが70%と大部分を占め、スタッフの数が20人以上というところは7%程度というのが現状のようです。また、全国にフランチャイズチェーンを持つ業者や、大手業者を窓口に各地域の業者へ委託するというところもあるようです。
ただ、年末の大掃除や、引越しシーズン、あるいは週末等にニーズが集中し、繁閑の差が大きいことや、人件費の抑制などのため、パート、アルバイトが多くなる傾向があるようです。
ハウスクリーニングはもともとマンション等の空き室などをターゲットとしていたようですが、最近ではその中心が在宅向けに変わってきていると言われます。その要因として、高齢者の増加や、女性就労者の増加による共働き家庭の増加によって、家の掃除の担い手や時間が確保するのが困難な人が増えてきたことや、自分では掃除するのが難しい箇所の掃除や、アレルギーの原因となるようなダニ、カビ、ホコリ、花粉、ヤニ、臭いなどを、プロに除去してほしいという要望が増えていることがあげられます。
【ハウスクリーニングを依頼するメリット】
① 時間の確保
基本的には、時間をかければ業者と同じような掃除はできるかもしれませんが、プロのハウスクリーニング業者であれば、場所にもよりますが2~3時間程度できれいに掃除をこなしてくれます。その間の時間は自由に使うことができますので、これは大きなメリットと言えます。
② プロの技術
プロの技術により、エアコンや水周りなど、自分ではなかなか掃除できないところまできちんと掃除をしてくれます。また、その仕上がり具合も、プロの仕上がりを期待することができます。
③ 掃除ができない人の代わりに
高齢のため、あるいは体が不自由なために掃除ができない方もあるでしょう。また、共働きのために掃除の時間を確保できない人もあるかもしれません。そのような場合でも、その方に代わって気軽に掃除をしてもらえることは魅力的です。
【ハウスクリーニングの種類】
ハウスクリーニングには、大きくわけて家事代行型ハウスクリーニングと専門型ハウスクリーニングの二つの種類があります。
家事代行型ハウスクリーニング
家事代行型のハウスクリーニングは、普段わたしたちが行っている日常的な清掃作業を行なうタイプです。お仕事や子育て等で忙しく、自分で掃除する暇がない方などが利用するケースが多いようです。女性スタッフが掃除を行う場合が多いようです。ただし、汚れがひどい場合は、専門型のハウスクリーニングを行なったあとに頼まれたほうが無難かもしれません。
専門型ハウスクリーニング
専門型のハウスクリーニングは、家事代行型より一歩踏み込んだクリーニングで、頑固な汚れなどを掃除します。普段掃除をしていても、長年に渡り蓄積された油汚れや水アカ、エアコンなどなかなか汚れが落ちない部分というものがありますよね。このような、普段の掃除では落ち難い箇所、掃除するサービスが、専門型のハウスクリーニングというわけです。この掃除には、高度な技術と経験が必要で、作業の大変さから男性スタッフが作業する場合がほとんどのようです。長年の汚れを徹底的にキレイにしたい方や、大掃除や季節ごとに依頼すると良いでしょう。
【契約の形態】
契約の形態は、依頼主と事業者の間で契約を結び、事業者が自社の登録スタッフや提携先のスタッフを出張させる形になります。料金体系としては、1時間当たりの料金を規定するタイプや、部屋の種類・広さ等で規定するタイプに分かれ、クリーニングの対象を個々に選ぶ形態や、コースあるいはセットにした割安感を出したサービス商品等もあるようです。また、支払い方法に関しては、「都度払い」と「月額払い」があり、継続的に依頼する場合は月額払いとなることが多いようです。
なお、ハウスクリーニングサービス事業者は、サービス利用者の密度が高い都市および近郊の住宅地に店舗をおきサービスを提供していることが多いため、顧客宅への訪問のための移動コストや移動に要する時間などの立地条件によって条件が変わってくる場合があります。
【代表的なハウスクリーニングの内容】
代表的なハウスクリーニングご紹介しましょう。
・お風呂
目安時間:1.5~5時間
料金相場:10,000円~20.000円
ハウスクリーニング業者が行うお風呂のクリーニングは、バスクリーニングと称され、天井・壁面・床面・浴槽・風呂釜・換気扇・換気口・排水口・ドアなどが作業箇所になります。浴槽の底などはカビ、雑菌が繁殖しやすく、自分で掃除するのは簡単ではありませんが、ハウスクリーニングでは見事に除去してくれ、人気があります。所要時間や料金は、お風呂の形状・汚れの程度、業者によって異なります。
・洗面所
目安時間:1.5時間~2時間
料金相場:6,000円~12,000円
洗面所のハウスクリーニングの作業は、洗面台の水垢を専用洗剤で清掃し、蛇口周り・排水溝などの水アカやヌメリをキレイにします。キャビネットや収納部分の清掃、照明器具や鏡、水洗金具も清掃します。
・トイレ
目安時間:1~1.5時間
料金相場:10,000円~
ハウスクリーニング業者のトイレ清掃の内容は、トイレ便器から壁、床、天井までまるごとクリーニングしてくれる場合が多いようです。トイレクリーニングは所用時間も短い場合が多く、料金も比較的安いので、人気があるようです。
・エアコン
目安時間:1~3時間
料金相場:10,000円~
エアコンクリーニングに掛かる時間は、1台に付き1時間というところもあれば3時間という業者もあります。分解洗浄、防カビ作業まできちんとやってくれる業者なら2~3時間ほどかかるのが普通なようです。
・ガラス
目安時間:様々
料金相場:1㎡当たり1,000円前後
窓ガラスのクリーニングの料金は、1㎡当たりの大きさで設定されています。汚れを落とすだけではなく、窓ガラスにフッ素をコーティングして汚れが付きにくくしたり、窓ガラスに紫外線を遮断するガラスフィルムを貼ったりというサービスもあります。
【注意点】
現在、サービス内容や料金体系は、事業者によってまちまちで、専門技術もなく安易に参入してくる事業者のサービスの質の問題などがあり、顧客が安心してサービスを利用できるようにする方策等の整備が求められています。特に以下の点に注意しましょう。
① 料金設定を把握する
実際の清掃内容にはそれほど大きな差はないようですが、料金設定は様々です。見積もり料金に不明瞭なところがないか、また別途料金が必要になってくるケースがないかなど、事前にしっかりと確認しておきましょう。
② 気になることを聞く
気になることがあったら業者に相談し、納得してから依頼しましょう。業者の対応でその誠実さもわかります。
③ 保証内容を確認する
保証内容は業者によって様々で、しっかりとした保証のないところもあるようです。エアコンクリーニングや洗濯機の分解清掃などで家電の調子がおかしくなってしまった場合の保障などについて確認しておくが大切です。
④ 見積もりをとる
見積もりを取ることは非常に大切な条件といえます。低価格に振り回され過ぎず、内容の確かなハウスクリーニング業者を選びましょう。
【課題】
NPO法人日本ハウスクリーニング協会では、平成21年4月より「優良企業審査基準」を設け、推薦制度をにスタートさせる予定となっています。その内容は、「賠償責任保険への加入」、「クレームへの対応体制」、「受注・発注から作業完了までの書類が整い、活用していること」等となっていて、これらの審査基準を満たしている事業者を「優良企業」として認定、「優良企業マーク」を付与するようです。
また、ハウスクリーニングのスキルアップのために、NPO法人日本ハウスクリーニング協会において、「ハウスクリーニング士」の認定を行うなどの取り組みが行われていたり、清掃の技術だけではなく、接客マナーなどの研修等も、関連する業界団体や事業者により行われているようです。